海外の試合結果�@

ロペスがマルケスを撃退
　6日、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンで行われたWBO世界フェザー級タイトルマッチ、ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)対ラファエル・マルケス(メキシコ)の12回戦は、ロペスが8回終了TKO勝ち、2度目の防衛に成功した。

　29戦全勝(26KO)の「カリブのKOキング」ロペスと、バンタム級、スーパー・バンタム級に次いで三つ目のタイトルを狙う強打者マルケス。まずは3回にロペスがサウスポーからの左でマルケスを窮地に陥れた。マルケスも4回に反撃。逆にロペスに強打を浴びせて形勢を逆転する。ロペスはこの回にラビット・パンチの反則で1点のペナルティも受けた。
　流れはマルケスに傾きかけたが、6回にロペスが再び挑戦者にダメージを与えてペースを奪回。8回にもマルケスを痛めつけて大勢を決定づけた。この回が終わるとマルケスは右肩の負傷を訴えてリタイアした。
　8回終了時点でのスコアは77対74、78対73、77対73で三者ともロペスが優勢だった。

　スーパースターへの階段を一歩上った27歳のロペスは、これで30戦全勝(27KO)。兄ファン・マヌエル・マルケスらに並ぶメキシコ人7人目の3階級制覇を阻止された35歳のマルケスは、45戦39勝(35KO)6敗となった。

ジョンソンはグリーンをKO
　ロペス対マルケスのアンダーカードで行われたアラン・グリーン(米)対グレン・ジョンソン(ジャマイカ/米)のスーパー・ミドル級12回戦は、ジョンソンが8回36秒TKO勝ちを収めた。

　スーパー・ミドル級最強決定トーナメント「スーパー・シックス」に途中参戦した両者の対決は、3回にジョンソンがグリーンをぐらつかせて先制。以後、グリーンはジャブとクリンチを多用せざるをえなくなった。5回、6回にもチャンスをつかんだジョンソンだが、なかなか決定的なパンチを叩き込むまでには至らなかった。7回終了時での採点は二者が67対66でグリーン優勢、一者が68対65でジョンソン優勢とつけていた。しかし8回、ジョンソンの右が決まるとグリーンはキャンバスに落下。辛うじて立ち上がったが、レフェリーは試合続行を許さなかった。
　3ポイントを得たジョンソンは、今月27日にヘルシンキ(フィンランド)で行われるアルツール・アブラハム(アルメニア/ドイツ)対カール・フロッチ(英)、オークランド(米国)で行われるアンドレ・ウォード(米)対サキオ・ビカ(カメルーン/豪)の結果待ちながら、4選手が進める決勝トーナメント進出が有力となった。

　41歳のジョンソンは67戦51勝(35KO)14敗2分。ウォード戦に続いて連敗のグリーンは32戦29勝(20KO)3敗。