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IBF世界ミドル級の次々期挑戦者決定戦、4位のセルゲイ・デレビャンチェンコ(30=露/米)対元王者サム・ソリマン(42=豪)の12回戦は21日(日本時間22日)、米国コネチカット州マシャンタケットのフォックスウッズ・リゾート・カジノで行われた。
アマチュア時代に07年の世界選手権で銅、08年北京五輪、翌年の世界選手権にも出場した実績を持つデレビャンチェンコは、初回から積極的に攻めて出た。まずは左から右を叩きつけて先制のダウンを奪う。2回、右から左を軽くフォロー、この試合2度目のダウンを奪うと、ダメージの深いソリマンは足元が定まらなくなった。なんとかクリンチで凌ごうとするが、ふらふらになったところに最後は左を浴びて3度目のダウン。これも立ち上がろうとしたが、レフェリーが止めた。現在、IBFのミドル級王座はゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)が保持しており、9月10日にはIBFウェルター級王者ケル・ブルック(英)との防衛戦が決まっている。さらに、1位にはトゥレアノ・ジョンソン(バハマ/米)が控えており、デレビャンチェンコの出番はそのあとということになりそうだ。9戦全勝(7KO)。これで3連敗となったソリマンは59戦44勝(18KO)14敗1無効試合。
この日はミドル級でWBA15位、WBC5位、IBF11位、WBO14位にランクされるイェフゲン・ヒトロフ(ウクライナ/米)も登場、ポール・メンデス(米)に9回TKO勝ちを収めた。激しい打撃戦のなか、リングサイドのドクターがメンデスのダメージを心配してエプロンに上がって試合を止めるという珍しい結末だった。アマチュア時代、11年の世界選手権ミドル級決勝で村田諒太(現帝拳)にポイント勝ちを収めて優勝しているヒトロフは、これでプロ転向後14戦全勝(12KO)。メンデスは24戦19勝(9KO)3敗2分。