両国決戦、予備検診

　「This is BOXING」!WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(帝拳)が最強挑戦者・同級1位レンドール・ムンロー(英国)を迎え、世界王座5連続KOの期待が懸かかる注目の一戦。そしてWBA世界ライトフライ級暫定王座決定戦では、同級1位ローマン・ゴンザレス(ニカラグア)が同級2位フランシスコ・ロサス(メキシコ)を相手にWBA世界ミニマム級に続き、世界2階級制覇へ挑む。
　両国決戦を直前に控えた21日、4選手の予備検診が都内で行われた。

　まず王者・西岡と挑戦者ムンローが登場し、予備検診を行った。両者は特に異常が見られず、ムンローは自らシャツを脱ぎ、仕上がった上半身を見せつけていた。
　西岡は会見で「自分自身も試合が楽しみ。ボクシングも体調も精神面も全て調子が良い」と調整の良さをアピールし、笑顔を見せた。体格の良い挑戦については「特にこれと言って印象はない。ボクシングはガタイで勝負するものではないから(笑」とコメント。終始笑顔で記者の質問に答える西岡からは、気負いも焦りも感じられなかった。

　挑戦者ムンローは「完璧な仕上がり。ここまでコンディションが良いことを皆さんに見せられている。準備は万端だ」とこちらも笑顔を見せた。検診で顔を合わせた王者の印象について「チャンピオンとして余裕然としている。敬意を払うべき素晴らしい選手」と評した。最後にTシャツや試合のトランクスに書かれている"2TONE"の意味を求められムンローは「父がジャマイカで母がイギリス。2つのカラーが交わり私が存在する」と語り、両国の国旗がプリントされたTシャツを披露していた。

■西岡検診結果
身長169.0cm
胸囲90.0cm
体温36.3℃
血圧125/75
■ムンロー検診結果
身長169.0cm
胸囲89.0cm
体温36.8℃
血圧118/66
　

　続いてWBA世界ライトフライ級暫定王座を争うゴンサレスとロサスが予備検診と会見を行った。
　2階級制覇を狙うゴンサレスは「ロサスとはメキシコに続いて再びグローブを交える。しかも日本で戦えることは嬉しい。良い試合を見せられるだろう。前回は調子が悪かった。今回はKO出来れば良いと思う」と語った。

　ロサスは「ゴンサレスとはストロングな試合になる。だがライトフライは私本来の階級。私がKOすることになる」とリベンジを宣言。最後に「世界王者になるため私は日本に来た。24日は良いことが起こる気がする」と決意を述べた。

■ゴンサレス
身長159.0cm
胸囲82.0cm
体温36.9℃
血圧120/68
■ロサス
身長152.5cm
胸囲89.0cm
体温36.6℃
血圧119/73