挑戦者ムンローが公開練習

　WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(帝拳)5度目の防衛戦に挑む同級1位レンドール・ムンロー(英)が18日、都内の帝拳ジムで公開練習を行った。
　ムンローは戦績22戦21勝(9KO)1敗のサウスポーで、これまで英国、ヨーロッパ、英連邦など数々のタイトルを獲得しているが、自国以外での試合は初めてとなる。

　ジャマイカ人の血を引く陽気な挑戦者だけに、練習前の会見も終始和やかに行われた。まずムンローは「日本はとても美しい。人もとても親切。まるでホームにいるような感じにさせてくれる」とアウェーの印象を語った。

また、試合に向けて「コンディションは最高に仕上がっている。西岡は正直あまり良く知らないが、王座を4度防衛している偉大なチャンピオン。だが、試合後には自分が真の王者になっている」とベルト奪取に自信をのぞかせた。

　公開練習はすでに調整が十分とし、縄跳び、ミット打ちなど軽めの練習に終った。「スタミナに自信がある。何ラウンドでも戦うが、西岡が早めに仕掛けてくるなら試合は早く終わるかもしれない」とムンロー。公表170cmの身長は、体格が良く数字以上に大柄な印象を与えていた。

　普段はゴミ収集で生計を立て、二人の息子を育てている。母国イギリスでの人気も高く、今回多くの応援団が日本に駆けつけてくる。ムンローは「ファンのサポートにはとても感謝している。彼らのためにもベルトを獲る」と改めて決意を示していた。