ゴロフキンが正王者に

　既報のとおりサウル・カネロ・アルバレス(25=メキシコ)が18日(日本時間19日)午後、WBC世界ミドル級王座の返上を公表。これを受諾したWBCは、規定に沿って暫定王者のゲンナディ・ゴロフキン(34=カザフスタン/米)を正王者に昇格させるとの声明を出した。

　アルバレスの王座返上はやや唐突の印象もあったが、その後の流れは迅速かつ予想に沿ったものといえる。もともとWBCは「5月24日までに両陣営の交渉がまとまらない場合、アルバレスの王座を剥奪し暫定王者のゴロフキンを正王者に昇格させる」としていたからだ。WBCは「ゴロフキン対アルバレスの実現を期待する」と両選手にエールを送っている。これでゴロフキンは10年8月に獲得したWBA王座(当時は暫定王者、のちに正王者からスーパー王者に昇格)、昨年10月に手中にしたIBF王座、そして今回のWBC王座(14年10月に暫定王座を獲得)と、3団体で文句なしのトップの肩書を手に入れたことになる。