李冽理、一夜明け…

　前夜、感動の戴冠劇を魅せたWBA世界スーパーバンタム級新王者・李冽理が所属する横浜光ジムで3日、一夜明け会見を開いた。
　まず最初に、宮川和則会長が今回の功労者として、カットマンのルディ・エルナンデスさんを紹介。ルディさんは、横浜光ジムの先輩世界王者・畑山隆則氏のトレーナーとして縁のあるナイスガイ。2Rから腫れだした李冽理の左目を冷静に処置。勝利に貢献した。

　前夜から鳴り響く携帯メールは40件余り。あらためて、世界王者としての実感が湧いて来たとほほ笑んだ李の左目には眼帯が。その姿に、紙一重の厳しい戦いであった事が垣間見えた。

　李冽理にとってルディの存在は、心強かったと云う。「ルディの巻いたバンデージは握りやすく、どんなに強いパンチを打ち込んでも自分の拳への衝撃は感じなかった」。
　プーンサワット(タイ)は中盤以降プレスが強く、心が折れそうになったとも。「もし、プーンサワットがしっかりした対応を研究して来たなら厳しかったと思う」とも話した。

　「相手の土俵で戦ったら不利なのは解っていた。ただ、このボクシングを認めて欲しい」とつぶやいた。今後戦いたい相手はの問いに「日本の中で、スーパーバンタム級は強豪揃い。誰が名乗りを挙げて来るか楽しみ。誰であろうと、自分のボクシングを貫くだけ」と語った李。故、関光徳会長の秘蔵っ子が花開いた。