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[海外ニュース]2016.5.13

ロマチェンコ 雪辱戦も視野に

 WBO世界フェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(28=ウクライナ)は6月11日、米国ニューヨークでローマン・マルチネス(33=プエルトリコ)の持つWBO世界スーパーフェザー級王座に挑戦するが、それをクリアすることを前提に2年前に惜敗した相手、オルランド・サリド(35=メキシコ)への雪辱戦を視野に入れている。
ワシル・ロマチェンコ
 ロマチェンコは2個の五輪金メダルを手土産に13年10月にプロ転向を果たし、翌14年3月には2戦目で世界挑戦を試みた。そのときの相手がサリドだった。ただし、試合前日の計量でサリドは体重超過という大失敗をやらかして王座を剥奪された。それでもロマチェンコが勝てば戴冠という状況に変わりはなかったが、スロースタートが響いて僅差の判定負けという結果に終わった。その後、サリドはスーパーフェザー級に転向して王座獲得を果たしたが、昨年4月に陥落。ロマチェンコは3戦目で空位のWBO世界フェザー級王座を獲得し、3度の防衛を果たしている。
 この6月、まず4日にサリドがWBC世界スーパーフェザー級王者フランシスコ・バルガス(メキシコ)に挑戦する。その1週間後の11日、ロマチェンコはWBO王座に挑む。ロマチェンコがサリドに雪辱するには宿敵が4日の試合で王座を獲得し、ロマチェンコ自身も2階級制覇を果たすことが理想だ。そうすれば統一戦という舞台での再戦が期待できる。ロマチェンコは「私がリベンジを果たすためにも、ぜひとも(バルガス戦で)サリドに勝ってもらいたい。それが私にとっても大きなモチベーションになる」と宿敵にエールを送っている。

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