W級統一戦 契約間近か

　ウェルター級のIBF王者ケル・ブルック(30=英)とWBO王者ジェシー・バルガス(27=米)の統一戦が今夏にも実現しそうな気配になってきた。交渉を続ける両陣営が好感触をつかんでいる様子で、契約も近いのではないかとみられている。

　ブルックは3月に指名挑戦者ケビン・ビジエール(カナダ)を2回で一蹴、3連続KO防衛を果たすとともに戦績を36戦全勝(25KO)に伸ばした。アミール・カーン(英)との対戦を望んでいたが実現は望み薄となっており、新たなビッグカードを探していた。 元WBA世界スーパーライト級王者のバルガスは今年3月、サダム・アリ(米)を9回TKOで破って2階級制覇を達成。1年前に敗れているティモシー・ブラッドリー(米)への雪辱を狙っているが、すぐには実現しそうもなく、こちらもモチベーションの上がる戦いを探しているところだ。ブルック側のマッチルーム・ボクシングとバルガス側のトップランク社が交渉にあたっており、8月か9月、英国での開催が有力視されている。