メイウェザー 復帰に含み

　5階級制覇の実績と49戦全勝(26KO)のレコードを残して昨年9月の試合を最後に引退したフロイド・メイウェザー(39=米)が、戦線復帰する可能性が出てきた。米国のケーブルテレビ、ショータイムのインタビューを受けたメイウェザーは「復帰する際の報酬は9桁(約106億円)になるだろう」と話している。

　メイウェザーは昨年9月、アンドレ・ベルト(米)に大差の判定勝ちを収めた試合を最後に引退。その後、復帰を問われるたびに「カムバックはないよ。プロモート業が面白いんだ」と話していた。しかし、ここにきてCBSテレビとショータイムと会談したことを明かし、「(復帰戦には)とんでもない数字が提示されているよ。もちろん9桁以上さ」というのだ。そうなると50戦目の相手が気になるところだが、メイウェザー自身は「ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米=3団体統一ミドル級王者)? 彼はアンドレ・ウォード(米)と戦うべきだろう。私は154ポンド(スーパーウェルター級)でも体重が足らないのに、どうして160ポンド(約72.5キロ=ミドル級)で戦うの?」とGGGとの対戦には否定的だ。そうなると、以前「復帰するとしたらタイトルのかかる試合で、相手はダニー・ガルシア(米=WBC世界ウェルター級王者)」と話していたことから、このあたりが最有力候補になりそうだ。ただし、メイウェザーはプロモートの仕事にも充実感を抱いているようで、「本当に楽しいんだ。先のことは分からないが、いまはファイターのサポートをしていることに喜びを感じているんだ」とも話しており、本当に復帰するのかどうかは微妙なところといえる。