メインイベントは大接戦

　13日、後楽園ホールで開催された「ザ・グレイテストボクシング」のメインイベント、Sライト級8回戦、日本同級2位・細川バレンタイン(34=宮田)対佐藤短彰(31=新日本木村)が対戦。再びランキング上位に進出してきた細川だが、2度目のランカー挑戦となる佐藤がスピードのある攻撃でペースを握る意外な展開となった。

　5戦目にしてランカーを破る波乱を演出した佐藤は「試合の話が来た時にチャンスだと思って即答した。前回の試合、後半で気持ちが折れたので今回は強く持った。スタミナも問題なかった」と白い歯をみせた。
　高校3年で国体準優勝、法政大学で主将を務めた後、2010年にプロに転向するもわずか2戦でグローブを置き、地元である福島県に帰ったという佐藤。アマチュアのジムでトレーナー業をしていたが違った角度からボクシングを見つめることでボクシング熱が再燃。5年ぶりにリングに復帰し3戦目で結果を出した。「ここまできたら一気に王座も狙ってみたい。新日本木村ジムを盛り上げていきたい」 とさらに高みを目指すと誓った。