山中慎介にビッグなプレゼント

　来日中のWBC(世界ボクシング評議会)マウリシオ・スライマン会長(46=メキシコ)が8日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)を表敬訪問。今回は特別な目的で来日したと話し、記者を集めての会見でWBC世界バンタム級王座を10度防衛中の山中慎介(33=帝拳)を称え記念品を贈った。

　親日家としても知られるスライマン会長は挨拶に立ち、「WBC加盟165ヶ国を代表し、子供たちからも愛されるWBC永遠のチャンピオンとして称えたい」と話し、まずは記念の楯とWBCのグッズ、ベルトをかたどったミニチュアベルトとリストベルトを贈呈。

さらにとっておきの物を用意しているとポケットから取り出すと、WBCとHUBLOT社がコラボした300万円以上はするという限定モデルの腕時計をプレゼントした。これには山中も「何度か参加したことのある総会で、マイク・タイソンやシュガー・レイ・レナードなどのレジェンドがはめているのを見て欲しかった。苦労したが10度防衛して本当に良かった、泣きそう!」と感激。腕にはめた時計を眺めながら「これ買取じゃないですよね」と笑いも誘った。

　スライマン会長は山中について、「彼のV10はいずれも難しい相手との防衛だった。残念ながらWBCバンタム級の中ではもはや敵はいないだろう。山中が階級を上げるか他団体との統一戦を選んでもWBCとしては山中を全力でバックアップする」と約束。これに山中も「統一戦を実現したい」と意欲的だった。