藤本京太郎が6Rのスパー

　4月27日に東京・大田区総合体育館で開催されるWBA世界トリプル防衛戦のアンダーカード、ヘビー級8回戦に出場する日本ヘビー級王者の藤本京太郎(29=角海老宝石)が7日、所属ジムで日本同級1位の竹原虎辰(37=緑)と実戦練習を行い、キレのある動きを披露した。

　藤本は次戦、身長195cmと自身を12cm上回るネイサン・マッケイ(28=豪)を迎え15戦目に臨むが、国内ではパートナーに恵まれず、この日はかつて2度対戦した竹原を招いてのスパーリング。約1年ぶりに全力を出すことができたと喜んだ。

　サイドに回ってのフック、アッパーを意識したと言ったとおり、6ラウンドで行われたスパーではフットワークも軽く、積極的に上下に細かく打ち分け竹原を圧倒。終盤は息が切れ反撃を許す場面もあったが、疲れが溜まっている時期としては十分なパフォーマンスだった。

　普段からあまり相手の映像を見ない藤本だが、ネイサンについては「ガードを固めて前に出るタイプだと聞いている。大柄なので一発は避けたいが、リングに立った感覚で上手く仕掛けていきたい」と話し、大田区まで足を運んでくれるファンにベストな試合を見せたいと意気込んだ。また、世界ランク再浮上のためにも、WBA首脳陣の前で強さをアピールしたいとも話した。