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[ニュース]2016.4.7

井上尚弥、八重樫東が公開練習

 5月8日、有明コロシアムで開催される「ボクシングフェス5.8」で防衛戦を行うWBO世界Sフライ級王者・井上尚弥(22=大橋)とIBF世界Lフライ級王者・八重樫東(32=大橋)がファンクラブ会員向けに練習を公開。激しい打ち合いでファンを唸らせた。
粉川とスパーリング
 最初にリングに上がった八重樫は、2日前に拳を交えた日本フライ級王者・粉川拓也(30=宮田)と再び激しい打撃戦を展開。接近戦を挑んでくる粉川に右アッパーで顔を跳ね上げた。プレスをかけながら手数を増やしてくる粉川と真っ向から打ち合い、最後まで手数が落ちることなく手を出し続けた。
工夫に工夫を重ねる
 スパーリングを終えた八重樫は「2日前の出来と同じですね」 と苦笑い。「向こうも毎回、工夫をしてきている。相手が工夫してくる前に引き出しを増やしていかなければならない」 と自分が今、何をするべきか目的意識を持ちながら理想のボクシングに近づける。
 八重樫と互角の打ち合いを演じた粉川は「今日はカウンターをもらいすぎた。ラウンドが進んでもまったく体力が落ちないですね」と八重樫の強さに舌を巻いていた。
鋭いパンチがジムに響く
 続いてリングに登場した井上はレイマート・ガバロ(19=フィリピン)、OPBF東洋太平洋フライ級10位・ジョバンニ・エスカネル(25=フィリピン)の2人と合計8ラウンドのスパーリング。この日も強烈なボディブローを叩き込み、ガバロに鈍い音を響かせた。しかし、前回のスパーリングで途中ストップとなったガバロも意地をみせ、懸命に打ち返す場面も見せた。続けてエスカネルとのスパーではジャブを中心にフットワークを使って多彩な左を披露。途中、左構えにチェンジしたり試合であまり見ることのない動きをしてみせた。
様々な動きを試した
「疲れが溜まっている割にはそれなりに動けている。本当に調子が良い。こんなに自信を持って試合に臨めるのははじめて」 と絶好調宣言した井上。相手が変わった時にスタイルを変えたが「引き出しは多い方がいいので、今日はピンチを迎えた時のことを想定した動きを試してみた」とダビド・カルモナ(24=メキシコ)撃退に抜かりのない調整を続ける。

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