内山V2戦、待ったなし

　明日20日(月・祝)、さいたまスーパーアリーナで開催されるWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチの調印式および前日計量が19日、都内で行われた。調印式、グローブチェック終了後、王者・内山高志(ワタナベ)と挑戦者ロイ・ムクリス(インドネシア)が明日の戦いに向け、改めて決意を語った。

　まず最初に現在のコンディションと心境を求められた内山は「いつも通りの心境です。減量も苦しくなく仕上がりはバッチリです。気持ちとしては1度目も2度目も変わりはない。早くリングに上がりたい」と万全であると語り、KO勝利で2度目の防衛かと尋ねられ「ムクリスは若くて勢いがある。だけど僕も負けないために練習を積んで来た。KOはチャンスがあれば狙います。だが防衛戦は勝利を掴むことが大事。KOは流れの中で出せれば良いと思います」と挑戦者を警戒しつつも、明日の戦いに向け気持ちを引き締めていた。

　王者に続き、同じ質問に挑戦者も「今の状態は万全。内山の状態も良さそうだが、明日はチャンピオンベルトをインドネシアに持って返る」と勝利を力強くコメント。決戦直前に他界したマネージャーについてムクリスは「亡くなったマネージャーに感謝の気持ちを抱いている。彼がいたから世界タイトルに挑戦出来る。彼のお陰で試合が出来る。彼のため、インドネシアのためにチャンピオンベルトを勝ち獲る」と涙を流し、改めて必勝を誓った。

　遂に待ったなしなったWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。明日、さいたまスーパーアリーナで世界最高峰をその腰に巻くのは世界進出を目指す"日本の新エース"内山高志か、それとも亡きマネージャーに勝利を誓った"スナイパー"ロイ・ムクリスか。世界中量級盟主の座を、その拳で掴み取るのは果たして…。

■内山高志 前日計量
体重:58.9kg/130P
体温:37.3℃
血圧125/74

■ロイ・ムクリス 前日計量
体重:58.8kg/129P3/4
体温:36.7℃
血圧128/74