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[試合後会見]2016.4.2

強打は爆発したか?

 2日、後楽園ホールで開催された「第548ダイナミックグローブ」のメインイベントは日本Sフェザー級タイトルマッチ、王者・尾川堅一(28=帝拳)対同級1位・杉田聖(26=奈良)が行われた。前日計量でKO宣言した尾川とジム初のベルト獲得に闘志を燃やす杉田の激突に歓声が巻き起こった。
最後は尾川の強打が爆発した
 初回、タイトル初挑戦の杉田が積極的にジャブを突き刺し主導権を握ろうとしたが、尾川は冷静に対処。尾川は2ラウンドから右ストレートを中心に攻撃を仕掛けたが、杉田はブロックで被弾を回避した。しかし、次第に尾川の強力なプレスが試合を支配。前半終了時の公開採点は48-47、49-46、50-45で尾川がリードした。6ラウンド、尾川の強烈な右ストレートが顔面を捉えるが、杉田も意地を見せて必死の形相で打ち返した。8ラウンド、ポイントで劣勢の杉田はジャブを飛ばし反撃すると尾川の目は腫れあがった。9ラウンド逆転を狙い、前に出る杉田だったが尾川のワンツー・フックがジャストミートすると杉田は痛烈なダウン。何とか立ち上がった杉田だったが、足元が定まらないのを見たセコンドからタオルが投入された。
気負いがあったと尾川
 杉田のジャブに手を焼きながらも最後はKOで初防衛を果たした尾川は「このレベルでこんな顔をしていたらダメ。上では通用しない」と浮かぬ顔。「ジャブをもらってイライラしてしまい、攻撃も単調になってしまった。今日はパンチがあったから倒せただけ」と反省の弁が続いた。「良かったのは最後のワンツーフックだけ。日本タイトルを防衛しながらキャリアを積んでいきたい」とノックアウト勝ちにも最後まで笑顔は出なかった。
善戦したが…
 戦前の予想に反し善戦した杉田は、悔し涙が止まらず。少し落ち着いて「相手の右を警戒し過ぎてしまった。もう一歩前に踏み込めた ら違う展開に…」と言葉を絞り出すのがやっとだった。

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