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ルスラン・チャガエフ(37=ウズベキスタン/独)を10回TKOで破ってWBA世界ヘビー級王座を獲得した試合(3月5日@ロシアのグロズヌイ)後、VADA(Voluntary Anti Doping Association)の検査でAサンプルから禁止薬物のクレンブテロールが検出されたとされるルーカス・ブラウン(36=豪)が、「まったく身に覚えがない」と使用を否定する声明を出した。
ブラウンはチャガエフ戦では6回にダウンを喫し、9回終了時点では王者に大量のリードを許していたが、10回に右でダウンを奪い返し、再開後に連打を浴びせてレフェリー・ストップに持ち込むという劇的な逆転勝利を収めた。オーストラリア史上初の世界ヘビー級王者として凱旋帰国したばかりだが、思わぬニュースに本人も周囲も驚いている様子だ。報道を受けブラウンは「私は禁止薬物を使用したこともないし、もちろん常用者でもないと誓う。テストで陽性だったという報道を受けて驚愕している。名誉のために断固戦う」と声明を出した。さらに「王者と戦うために(ロシアの)チェチェン共和国(グロズヌイ)に行くことがリスクをともなうということも承知していたので、十分な予防措置をとる必要があると感じていた。だから私たちがVADAにテストを行うよう要請したんだ」と加えている。ちなみに、まだBサンプルの分析結果が出ていないこともありWBAは判断を保留している。