川崎新田ジムの挑戦

　3月6日に神奈川・川崎市とどろきアリーナで行われる「ホープフルファイト」のメインイベントでOPBF女子Sフェザー級王者の水谷智佳(34=宮田)に挑戦する同級1位・三好喜美佳(32)、3月11日に後楽園ホールで柴田明雄(34=ワタナベ)の持つ日本・OPBFミドル級タイトルマッチに出場する同級1位・西田光(30)、さらに1週間後に同会場で粉川拓也(宮田)に挑む同級1位・黒田雅之(29)が6日、所属する川崎新田ジムで会見を開いた。

　新田渉世会長がインフルエンザで欠席し行われた会見。3年ぶりとなる同アリーナでの自主興行のメインを務める三好は一気に3階級上げての挑戦。減量苦から解放されて本来の動きができるという三好は「相手の方がフレームは大きいが、スピードはこちらの方が上なのでしっかりとタイトルを奪いにいく」と抱負を口にした。担当する孫トレーナーも「どんな展開、距離でも戦える準備ができた。当日は良いパフォーマンスができるでしょう」と三好の成長に太鼓判を押した。

　1年8ヶ月ぶりに柴田との再戦となる西田は「前回は大差で負けたが、あれ以来、柴田選手に勝つためだけにやってきた。自分が圧力をかける展開になるのは変わらないはず。下馬評は不利だが番狂わせを起こす」と力強く宣言。その後、行われたスパーリングでは相手をコーナーに追い込んで強烈なボディを何度も突き刺し好調をアピールした。

　川崎新田ジムの挑戦の大トリを務める黒田は「粉川選手はトリッキーな選手だが、どちらが試合までに高めることができるかだと思う。以前に戦った田口選手やレベコが年末に活躍しているのをテレビで観ていて歯がゆい思いをした。今度の試合は自他ともに認める勝ち方で次のステップにコマをすすめる」と静かに闘志を燃やした。
　黒田を担当する新田会長は電話で「今度の試合のテーマは基本の見直しとメンタルの改革」を掲げるとコメント。「これまでは相手のペースになるとズルズルいってしまうので気を付けたい」と愛弟子をタイトルに導く。