今年も福を呼ぶ内山

　節分の日の3日、V12戦の動向が注目されるWBA世界Sフェザー級スーパー王者の内山高志(36=ワタナベ)が、東京・新井薬師梅照院の豆まきに恒例参加した。

　内山は角界をはじめとする多くのアスリート、タレントらとともに午後3時から中野駅から中野ブロードウェイを通り梅照院までの1.4kmを裃(かみしも)を付けて練り歩き、午後4時半からは本殿に立ち、境内に集まった近隣住民、1000人以上の邪気を祓い、福を呼び込んだ。

　内山の参加は8回連続となり、今や新井薬師節分祭の顔といった感じだ。また、今年は同門で元日本&東洋太平洋ライト級王者の荒川仁人(34)も参加し、ベテランコンビが鬼を追い払った。

　プロ入り後10年間無敗の内山は、「皆さんが縁起が良いと思ってくれるのなら嬉しい。来年もチャンピオンとしてこの場に立ちたい」と笑顔で話し、WBAより正規王者ハビエル・フォルツナ(ドミニカ共和国)との統一戦指令が出ていることについても、自身が対戦を希望するニコラス・ウォータース(ジャマイカ)よりも「技術がある。そういった選手に明確に勝つことにより評価も上がる」と前向きにコメントした。