強さの秘密は…

　ワタナベジムのWBA世界Sフェザー級スーパー王者の内山高志(36)、WBA世界Sフライ級王者の河野公平(35)、WBA世界Lフライ級王者の田口良一(29)の3王者が揃って練習初めを公開した13日、渡辺均会長は3人の強さの秘密を明かした。
この模様は13日24:45分から放送されるテレビ東京「ネオスポ」で放送。

　すでに次戦に向けて始動している河野はもとより、試合から半月も経たず、祝勝会続きの内山と田口は、普段の摂生により試合時の体重からほぼ変化はないという。その証と練習前の会見に秤を持ち込み3人の体重を計ると、河野がリミットから4kg増の56.0kg、田口が4.5kg増の53.5kg、内山は3.8kg増の62.8kgと、ほぼ申告通りの結果となった。

　渡辺会長は「何も言わないのに普段から自己管理ができている。親(自分)がだらしないのに感心する。内山を筆頭に後輩たちの手本となっている」とニンマリ。3人に対し、会長冥利に尽きるとべた褒めした。

　会長から40歳までは現役と期待を寄せられた内山は、「昨日の夜に会長から電話があって急遽このような形になったが、練習後ならあと2kgは落ちている」と世界王者として「当然」といった顔を見せた。

　体重維持による効果をもっとも感じているのは河野だろう。4〜5年前にピークが過ぎたと言われていた年男は「体重をコントロールするようになって体が楽になった」と話し、昨年は怪我で出遅れたにも関わらずスタミナも思いのほか早く回復。前戦は見事に下馬評を覆してみせた。

　王者になったばかりの昨年は試合後に7kg増えてしまった田口だがこれを反省し、5月の初防衛戦後は内山に習いウェイトをキープしていた。
　内山をはじめとする世界チャンピオンが手本となり、後輩たちがこれに習う。力をつけてきた後輩たちにチャンプたちも刺激を受けるという相乗効果がワタナベジムには生まれていた。