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WBO世界スーパーミドル級王者アルツール・アブラハム(35=アルメニア/独)は、1位のヒルベルト・ラミレス(24=メキシコ)との指名防衛戦を義務づけられているが、両陣営の交渉は難航を極めているようだ。
アルツール・アブラハム
アブラハムを擁するサウアランド・イベントはドイツでの開催を計画している。22度の世界戦を含め48戦44勝(29KO)4敗の戦績を残しているアブラハムは、過去に5度、ドイツを出て戦ったことがあるが、その戦績は2勝3敗というもの。特に米国ではアンドレ・ディレル(米)にプロキャリア初の敗北となる11回反則負け、アンドレ・ウォード(米)には大差の判定負けと散々だ。ホームでの開催は譲れないところといえる。一方、33戦全勝(24KO)の長身サウスポー、ラミレスを擁するトップランク社は米国内での開催を希望している。メキシコ生まれのラミレスはトップランク社の期待の星で、2年前からは主戦場を米国に移している。接戦が予想されるため、ともにテレビ局のバックアップを受けて開催地には強いこだわりを持っている。交渉は平行線を辿っていると伝えられ、このまま期限までに契約がまとまらなければ1月に興行権入札が行われることになっている。