河野、親子で世界奪取

　河野公平(ワタナベ)の2度目の世界挑戦が正式決定した。
　6日、WBC世界スーパーフライ級1位・河野公平(ワタナベ)と世界同級2位トマス・ロハス(メキシコ)とのWBC世界スーパーフライ級王座決定戦発表会見が都内で行われ、2年振りに世界戦に挑む河野が決意を語った。

　河野の世界戦は9月20日(月・祝)、さいたまスーパーアリーナで開催され、同門のWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志とのダブル世界タイトルとなる。
　会見では、まず渡辺会長が「今回、正規王者のビック・ダルチニアンが名誉チャンピオンに昇格。これにより正規の王座決定戦が行われることになり、1位の河野と2位のロハスとの間で争うこととなりました」と決定戦の経緯を説明。さらに渡辺会長は、河野の新たなニックネームを終わることのない手数とスタミナから「リトルブルドーザー」と命名したことを発表した。

　続いてマイクを手にした河野は「日本で2度目の世界挑戦のチャンス。もう世界のチャンスは来ないと思っていた。世界王者は僕の夢であり、応援してくれるファンや会長への恩返し。そして、今までの苦労が9月20日のためであることを証明出来るよう頑張ります!!」と、目に涙を浮かべ王座奪取を誓った。
　対戦のロハスについて河野は「長身のサウスポー。手数が出て噛み合うと思う。懐に入ってかき回したい。凄い試合になるでしょう」と激戦を予感している。

　ここで、会見場に姿を現していた河野の父・豊蔵氏が息子・公平に激励。豊蔵氏は、息子のために自宅を専用練習場に改造してしまうなど、河野にとっては最大の応援団である。「私は黒子ですが…。公平はモチベーションが一番大事。自分の実力は知っていると思う。ここまで来たら突き抜けて欲しい。期待しています」と息子にエールを送った。これに河野は「自分のスタイルを貫きます!!」と父に必勝を宣言した。

　親子鷹で挑む2度目の世界戦。河野は悲願の世界王座を奪取し、父・豊蔵氏に最高の親孝行を実現させることとなるのか…。

■WBC世界Sフライ級王座決定戦
世界同級1位・河野公平(ワタナベ)VS世界同級2位トマス・ロハス(メキシコ)
■日時:9月20日(月・祝)
■会場:さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ
■お問合せ:ワタナベジムTEL.03-5449-3278