白岩、プロテスト受験

　昨年、公開された映画「100円の恋」で女子ボクサー役を演じた女優の白岩佐季子(25=青木)が8日、後楽園ホールでプロテスト受験に臨んだ。合否は後日発表される。

　2ラウンドのシャドーボクシングの後に行われた2分3ラウンド形式のスパーリングでは、積極的にワンツーで攻勢をかけるも打ち終わりを狙われて被弾する場面もみられたが、最後は手数を増やし合格に向けてアピールした。
　スパーリングを終えた白岩は「正直なところ難しかった。冷静ではあったが打つ時に顎が上がってしまったし、もっと手を出したかった」と反省を口にしたが、表情は晴れやかだった。2年半前にボクシングを始めて、映画のオーディションに合格。出演後、今後の女優業に活かせたらと青木ジムに入門してこの日のプロテストに挑戦した。
　テスト前には同じジムに所属するWBA・WBC 統一女子世界アトム級王者・小関桃から「プロテスト頑張ってね!」と励ましの言葉をもらい感激したという白岩は「合格かどうかもまだわからないので試合なんてまだまだ考えられません」と、プロボクサーとしてリングに上がるかはまだ決めかねているが、「世界を目指すとか他のアスリートの方に失礼にあたるので大きなことは言えませんが、私なりに少しでもボクシングの魅力を伝えることができれば」と謙虚な姿勢で抱負を語った。