13ポンド減量のフューリー

　WBA、IBF、WBO3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチ、王者ウラジミール・クリチコ(39=ウクライナ)対WBO1位のタイソン・フューリー(27=英)の12回戦は28日(日本時間29日)、ドイツのデュッセルドルフで行われる。両者は27日、前日計量に臨んだ。

　先に計量会場に到着して待っていた挑戦者に対し、あとから登場したクリチコが握手を求めたが、フューリーは首を振って拒否。やや緊張した空気が流れるなか始まった計量では、まずフューリーが247ポンド(約112.0キロ)を計測。これは前戦よりも13ポンド(約5.9キロ)軽い体重だ。大一番に向けシェイプしてきたことがうかがえる。これに対しクリチコは245.7ポンド(約111.4キロ)と、こちらは最近の平均的な体重だった。計量後、両者は1分を超す睨み合いのあと握手をして別れた。試合は5万5000人近い収容能力を持つエスプリット・アリーナで行われる。オッズは依然として4対1でクリチコ有利が続いているが、フューリーは「5回で倒す」と宣言している。19度目の防衛を狙うクリチコは67戦64勝(53KO)3敗、フューリーは24戦全勝(18KO)。