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[公開練習]2015.11.19

ベストを尽くした先にベルトがある

 11月28日(土)に宮城県仙台市のゼビオアリーナ仙台でWBC世界Lフライ級王者ペドロ・ゲバラ(26=メキシコ)に挑戦する同級3位の木村悠(31=帝拳)が19日、都内の所属ジムで練習を公開した。
試合の模様は「TOUCH! WOWOW2015」イベントの一環として当日午後5時15分からWOWOWプライムで無料放送される。
コンディションは過去最高
 練習前の会見で木村は「ジムのサポートのおかげで調子は凄く良い。気持ちも高まっている」と感謝。初の世界でナーバスになると思いきや、充実した練習に自信が深まり、想像以上に落ち着いていると話した。ゲバラについて聞かれると「相手がどうより、自分がベストを尽くすことが大事。その先にベルトがある」とし、イメージする展開は、技巧派同士の高度な技術戦になると予想。その上で「今までやってきたことが出せれば勝てる」と気を吐いた。
的確なパンチを打ち込んでいた
 木村を指導する小山和博トレーナーは、「日に日にパフォーマンスが上がっている。スピード、パンチ力ともにアップし、今まで一番の出来。どんな展開でも戦える」と太鼓判。浜田剛史帝拳プロモーション代表も「デビュー当時から見ているが、最高の仕上がり。もともと頭脳的な選手だが、口を挟むことがないほど考えてやっていることがすべて上手くいっている」と評価し、「最初で最後の挑戦。ボクシング生命をかけている」と木村の集大成ともいえる試合に期待した。
打たせずに打つ!
 練習に移り念入りに体をほぐした木村は、後輩の堤アキラ(23/3勝2KO1分)と2ラウンドのスパーを披露。スピーディーな出入りでジャブを突き、力強い右ストレートから返しの左フックを打ち込むなど、自身が目指す「打たせずに打つボクシング」を実践していた。これまで30ラウンドほど木村のパートナーを務めた堤は、「とにかく出入りが速く、ジャブで捌かれっぱなしです。ゲバラはボディ打ちの上手い選手ですが、木村さんのスピードで捌けると思う。場合によっては後半に倒すんじゃないですか」と期待を膨らませた。
八重樫をボディで沈めたゲバラ
 ゲバラは、昨年末の決定戦で2階級制覇王者"激闘王"八重樫東(大橋)に一歩も引かず、最後はボディで沈めたテクニックとパワーを兼ねそろえた実力者だが、木村は恐れずに果敢に向かっていってくれそうだ。
勇気を持って挑む!
 デビューから9年、念願の世界の舞台へと辿りついた木村は、「日本チャンピオンになった時から負けたら次はないという気持ちでやってきた」と心境を吐露。その上で「試合が近づけば緊張はすると思うが、その中でどれだけ心を静められるか、リングの上を楽しみたい。技術と気持ちのボクシングを見せたい」と意気込んだ。

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