今は色んなことをしたい

　先日、左目の網膜剥離のため引退を表明した亀田3兄弟の次兄、元世界2階級制覇王者の亀田大毅(26)が5日、アメリカ・シカゴから帰国し、成田空港で会見を行った。

　引退の理由を「ボクシングを続けていくのに片目では厳しいところがある」と語った大毅。前回の試合について「きちんとチェックを受けて試合に臨んだ。ただ負けただけです」と潔かった。左目はメキシコ合宿の際に負ったもので、現在は0.1でもボヤける状態で引退は家族にも相談して試合が始まる前に決めていたという。

　自信のボクサー人生を「世界王者になれると言われていなかったので”亀田大毅”としては完璧、最高のボクサー人生でした」と清々しく振り返ったが、「もう一度世界チャンピオンになりたかったけど…」と寂しさも見せていた。
　今後に関しては、「今は本を読んだり色んなことをしてみたい。世界は広いので奥さんと世界を旅してこれからのことを決めます」としばらくは英気を養ってから第二の人生のことを考えるとした。
　波乱のボクサー人生を歩んできた「浪速の弁慶」が静かにリングを去った。