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WBAは26日、アルフォンソ・ブランコ(29=ベネズエラ)を正式にミドル級暫定王者として認定した。これに伴い24日にトニー・ジーター(39=米)を2回TKOで退けたクリス・ユーバンク・ジュニア(26=英)の暫定王座は剥奪となった。
もともとWBAのミドル級暫定王座はドミトリー・チュディノフ(露)が持っていたが、今年2月にユーバンク・ジュニアが12回TKOで破って戴冠を果たした。しかし、ユーバンクはビジネス上の問題で試合予定が立たず、この間、WBAは10月10日にブランコとセルゲイ・コーミツキー(ウクライナ/ベラルーシ)のカードを暫定王座決定戦として認定。こうしたなかユーバンク・ジュニアはフランク・ウォーレン・プロモーターを離れ、新たにエディ・ハーン氏のマッチルーム・ボクシングと契約を交わし、10月24日にジーターを相手に初防衛戦を組んだ。そのため一時はユーバンク・ジュニアとブランコのふたりが暫定王座を持つ二重の異常事態になった。ここでWBAは「ユーバンク・ジュニアの初防衛戦を認定する代わりに、試合後に暫定王座を放棄すること」という条件をつけた。ユーバンク・ジュニア対ジーターの試合が行われるまでの2週間、ブランコはいわば“第二暫定王者”のポジションに置かれたわけだ。こうした経緯のすえブランコは晴れて“正式な暫定王者”になったという次第である。なお、ユーバンク・ジュニアは既報のとおり12月12日、英国ロンドンでゲイリー・オサリバン(英)とWBAのレギュラー王座への挑戦者決定戦を行う予定だ。