古都京都で新旧対決

　京都府大山崎町のSFマキジムで23日、日本ライトフライ級王者の堀川謙一(35)の初防衛戦を同級1位の拳四朗(23=BMB)を迎えて行うことを発表した。試合は12月27日、堀川の地元大山崎町体育館で開催。試合開始時間は未定。「次戦で引退」を公言する堀川のラストマッチは両者の地元古都京都で行われる、新旧対決。

　プロ生活15年、44戦目での王者奪取に成功した堀川と、今月プロ2年目、5戦目で同級WBCユースタイトルを手にした拳四朗の新旧対決。
　会見の冒頭、SFマキ沖敬介会長から「コミッションの勧告で堀川の防衛戦は拳四朗君に決まりました。12月27日、場所は大山崎町体育館、開始は2時か3時くらいになると思います。拳四朗選手は、パワー、スピード、テクニック、どれを取っても一級品です。可愛いのは顔だけで最強の挑戦者であることは変わりない。試合はどうなるかわかりません。僕自身も楽しみにしています」と試合の詳細が発表された。

　堀川は「最強の挑戦者、ランキング的にも最上位にいますし、文句なく最強だと思っています。一応、最後(の試合)だと思っていますので、京都にいる超ベテランと超ホープの試合なので、地元で見ていただけるのは嬉しいですし、最後までベストを尽くして頑張ります」と語った。拳四朗の印象を聞かれると「スパーリングとかでは若干やられているので、試合になったらわからないですが、すごく接った試合になるとは思うので楽しみです」と意気込みを語った。

　拳四朗は「この前タイトル獲って、また次のタイトルなんですけど、これを獲らないと世界にはいけないので絶対勝って世界に行きたいです。堀川選手の最後の試合っていうのは光栄なことなのでベストを尽くしたいです」と笑顔で語った。堀川の印象を「今まで結構まとまられたりしているので、その辺の対策はしっかりしたいと思います」と気を引き締めた。

　会見に同席した拳四朗の父親でBMBジムの寺地永会長は「まあ、当初の目標であった、年内での日本タイトル挑戦がうまくいったので良かったと思っています。我々のジムでは親子チャンピオンというのを目指してやってきましたのでこのタイトルを獲ってさらに上を目指したいと思っています。このタイトルは必ず獲りたいですが、(SFマキジムの)沖会長は作戦を練られてくると思いますし、簡単には獲らせてくれないと思いますので、今からじっくり対策を練っていきたいと思います」と警戒した。