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17日(日本時間18日)、ゲンナディ・ゴロフキン(33=カザフスタン/米)対デビッド・レミュー(26=カナダ)のミドル級王座統一戦と、ローマン・ゴンサレス(28=ニカラグア/帝拳)対ブライアン・ビロリア(34=比/米)の行われた米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)では、そのほかにも注目試合が組まれていた。ひとつはWBA世界ヘビー級暫定王座決定戦で、もうひとつはIBF世界ミドル級挑戦者決定戦だった。
〇ルイス・オルティス(キューバ/米)
3回17秒KO
×マティアス・アリエル・ビドンド(亜)
〇トゥレアノ・ジョンソン(バハマ/米)
12回判定(3対0)
×イーモン・オケイン(英)
WBA世界ヘビー級暫定王座決定戦は、戦前の予想どおりオルティスの圧勝だった。サウスポーのオルティスは初回からスピードに乗った左右のパンチでビドンドに圧力をかけて出た。2回、オルティスは左ストレートをヒットしてビドンドをロープ際まで後退させ、反動で戻って来るところに右フックを浴びせてダウンを奪った。3回開始早々、オルティスが左ストレートを浴びせるとビドンドはキャンバスにダイブ。直後、レフェリーがノーカウントで試合を止めた。8位にランクされていたオルティスは25戦23勝(20KO)2無効試合。世界的な実績が皆無のまま急遽15位にランクされ、大舞台に引っ張り出されたかたちのビドンドは23戦20勝(18KO)2敗1分。
メインのゴロフキン対レミューの勝者に対するIBFの最優先挑戦者を決める戦いは、初回の攻防で事実上の勝負が決したといえる。 ラウンド半ばに右を浴びたオケインがダウン。終盤、今度はジョンソンの左でオケインがダウン。2回以降、オケインも奮闘したが、スタートのつまづきは致命的なものとなった。採点は118対108、117対109、119対107と大差がついた。4位にランクされていたジョンソンは20戦19勝(13KO)1敗。3位のオケインは17戦14勝(5KO)2敗1分。