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[発表会見]2015.10.16

小原「目立たず自然に勝つ」

 OPBF東洋太平洋Sライト級王者、小原佳太(29=三迫)のIBF世界同級王座次期挑戦者決定戦が正式に決定。15日、都内で発表会見が行われた。
16日の発表会見
 試合は11月7日、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミのミッコウスキー・リゾート・ゲーミングカジノで行われ、現在IBF世界同級6位の小原は同級9位のウォルター・カスティーリョ(27=ニカラグア)と指名挑戦権を賭けて争う。この試合はプレミア・ボクシング・チャンピオンズで、メインイベントのIBF世界ウェルター級次期挑戦者決定戦、ケビン・ビゼール(カナダ)対フレデリック・ローソン(ガーナ)とともにセミファイナルで行われ、地上波のNBCスポーツ全米で生中継される。
相手はIBF9位のカスティーリョ
 このような記者会見ははじめてだという小原は緊張の色を隠せなかったが、「前回の試合が終わった直後から話は来ていたので、コンディション調整もモチベーションもこれまでで一番、やることやって結果を出してくるので期待していてください」と決意を語った。相手のカスティーリョは「ファイター寄りのタイプで、プレッシャーが強くガードの上からでも当ててくるのでポイントを取られないよう気を付ける」と警戒心を強めたが、「良いパンチは当たりそうなので、打ち終わりを気にしてしっかりと戦略を立てていく」と冷静に分析した。
 これまで世界を口にすることはあまりなかったが、「6月のアメリカ修行で対応力、体力の強さを感じつつもしっかりと成長できたと思ったところに今回の話がきた。流れは完璧です」と世界への準備に抜かりがないことを強調した。
小原の写真も入った興行ポスター
 アメリカでのチャンスとなる試合、さらに連続KO勝利を14に伸ばしたいところだが「特に名を売ろうとかKOしようとかは思わない。ただ、12ラウンドの中で2〜3回は良いチャンスが来ると思うのでそこを見極めてモノに出来れば相手は倒れるのではないか」と自然体で試合にのぞむ。
 世界挑戦となると現実味が湧かないほど層の厚いSライト級だが、突如やってきたビックチャンス。小原の拳がボクシングの本場、アメリカで爆発することを期待したい。

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