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[海外ニュース]2015.10.13

4兄弟の夢かなえたリアム

 10日、英国マンチェスターで行われたWBO世界スーパーウェルター級王座を獲得したリアム・スミス(27=英)は、「スミス4兄弟」のひとりとして知られている。年内の初防衛戦を希望しているリアムは「この戴冠は始まりにすぎない」と話している。
リアム・スミス
 10日の試合でリアムは7回に連打から最後は右をフォローしてジョン・トンプソン(米)をキャンバスに沈めた。リアムにとっては22戦目での世界王座獲得だったが、スミス兄弟にとっては長い道のりでもあった。
 長兄ポール(33=スーパーミドル級)、次兄スティーブン(30=スーパーフェザー級)、リアム、そして弟のカルム(25=スーパーミドル級)は、いずれもアマチュアを経てプロに転向した。ポールは昨年9月と今年2月、2度にわたってアルツール・アブラハム(アルメニア/独)の持つWBO世界スーパーミドル級王座に挑んだが、いずれも判定で敗れた。4ヵ月後にはWBAのスーパー王者アンドレ・ウォード(米)とも無冠戦で対戦したが、9回TKO負けという結果に終わった。
 こうしたなかリアムが戴冠を果たしたわけだ。12月にも初防衛戦を行うプランが浮上しているリアムは「これはスミス家にとって(獲得するかもしれない)数多くの世界王座の最初のものかもしれない」と話している。また、11月21日に大一番を控えるミゲール・コット(プエルトリコ)のスパーリング相手として召集される可能性もあるという。
 3歳上の兄スティーブンも頑張っている。4年前、リー・セルビー(英 ※現IBF世界フェザー級王者)に8回TKO負けを喫しているスティーブンだが、その後は11連勝(7KO)と絶好調で、先月19日には粟生隆寛(帝拳)に挑戦して善戦したデビス・ボスキエロ(イタリア)を6回TKOで下してIBFの指名挑戦権を獲得している。また、末弟カルムはWBC世界スーパーミドル級1位をはじめIBFとWBOで13位、WBAで15位と主要4団体すべてで挑戦圏内にいる。11月7日には同じ世界ランカーのロッキー・フィールデング(英)と英国王座の決定戦に臨むことになっており、これをクリアすれば世界挑戦が具体化しそうだ。ちなみに4兄弟の戦績は、ポールが41戦35勝(20KO)6敗、スティーブンが24戦23勝(13KO)1敗、リアムが22戦21勝(11KO)1分、カルムが17戦全勝(12KO)。
 130年の近代ボクシング史上、兄弟世界王者は30例を超すが、3兄弟の世界王者となると興毅、大毅、和毅の亀田兄弟の一例しかない。現役でもメキシコのアルバレス兄弟、モラレス兄弟が2例目を狙っているが、まだ実現には至っていない。こうしたなか峠を過ぎた感のポールはともかくとして、スティーブン・スミスとカルム・スミスはリアムに続く可能性が膨らんでいる。史上2例目の3兄弟世界王者は英国から誕生するかもしれない。

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