パッキャオが引退に言及

　6階級制覇の実績を持つスーパースター、マニー・パッキャオ(36=比)は、アマチュアの世界選手権を観戦するため滞在中の中東カタールの首都ドーハで、「あと1試合で引退するつもり」と語った。

　複数のメディアがパッキャオのコメントを公表しているが、米国のESPN.deportes.comは、以下のような元王者とのインタビューを掲載している。
■あと1試合で引退するというのは本当ですか。
パッキャオ　そのつもりです。私は(比国の)上院議員選(5月投票)に立候補するので、責任があります。
■最後の相手には誰を選ぶつもりですか。
パッキャオ　状況によるけれど、(フロイド・メイウェザーへの)リベンジ戦、あるいはアミール・カーン(英)、さらにはダニー・ガルシア(米)らが候補ですね。ただ、メイウェザーがまた戦うかどうかは分かりませんね。
■メイウェザーやガルシアよりもカーン戦の可能性の方が高そうですか。
パッキャオ　カーン戦が最も可能性が高いと思います。ドーハで戦いたいですね。
■その試合後に引退する気持ちはどんなものでしょうか。
パッキャオ　満足しているし、幸せです。多くの人々に会い、いろんな場所に行き、たくさんの可能性が開けました。議員にもなりました。
■まだハングリーな気持ちはありますか。
パッキャオ　はい、まだハングリーですよ。だからメイウェザーともう一度戦いたいんです。
■どの試合が印象に残っていますか。
パッキャオ　たくさんのビッグマッチをやりましたからね。オスカー・デラ・ホーヤ(米)戦、ミゲール・コット(プエルトリコ)戦、ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)戦、リッキー・ハットン(米)戦、そしてメイウェザー戦も。
■リングで戦うのと政治は、どちらが難しいですか。
パッキャオ　私は議員として援助を必要とする多くの人々を助けることができると考えています。

　パッキャオのプロモーターを務めるボブ・アラム氏は、元6階級制覇王者が来年5月に選挙を控えていることを踏まえ、「来年の2月か3月、遅くとも4月には米国内で試合を行うことになるだろう」と話している。これまで引退に関してパッキャオ本人がここまで具体的な計画を口にしたことはなかっただけに、今後の動向が注目される。