大森「通過点」

　京都市内のウォズジムで8日、日本バンタム級王者の大森将平(22)と日本ライト級王者の徳永幸太(26)の次戦発表会見が行われた。試合は12月16日(日)、島津アリーナ(京都府立体育館)。試合開始時間は未定。

　日本バンタム級王者の大森は、東洋太平洋同級2位で日本同級14位のマーク・ジョン・ヤップ(26=六島)を迎え2度目の防衛戦。日本ライト級王者の徳永は、10月18日(日)に行われる堺東ミツキのイベントで、60.5kg契約8回戦に出場する大浦純生(28=泉北)vs日本ライト級10位の西谷和宏(28=VADY)の勝者との対戦が決まった。

　徳永は、まだ対戦相手が確定していないこともあり、会見前に囲み取材に応じ「この短いスパンで試合をするのは久しぶりですね。前回の試合は、不甲斐ない試合だった(10ラウンドTKO勝利)ので、今回は判定でも明白な勝ち方をしたいと思う」と意気込みを語った。「前回の試合の2日後くらいに(鈴木)悠平から電話があって「勝てたと思った、前日計量とかでムスッとした態度をとってごめん。でも楽しかった」と電話をもらいました。やっぱりいいやつでした」と前戦戦った鈴木悠平(25=真正)との友情を語った。

　徳永の囲み会見後、改めて日本バンタム級タイトル戦の発表会見に臨んだウォズジム大森昌治会長は「徳永に関しては、年末試合をしておいたら来年の4月くらいにチャンピオンカーニバルになるので試合を組みました。将平に関しては、ヤップ選手は日本は14位やけど、東洋太平洋では2位の実力者、簡単には勝たしてもらえないと思っています。徳永も将平も今回の試合はランキングを上げるための戦いになる。徳永の場合はわからないけど、荒川仁人(33=ワタナベ)が(ランキング)上がってくると思うんでしっかりとここは勝ってもらいたい」と語った。

　続いて大森は「今回の試合も、通過点という形で考えています。ヤップ選手もキャリアが豊富な相手なのでまた、勢いで勝ちたいなと思います」と意気込みを語った。「前回の試合で色々と反省する点もあったし、トレーナーとも話し合ってやっています。3ヶ月というスパンで直るかわかりませんけど、修正はしていきたいと思っています」と進化することを誓った。
　ヤップは「ベストを尽くしてやりたいと思う。日本に来て(枝川)会長にボクシングを教えてもらい、成長できているのでしっかり戦いたい」と人生で初めて着たというスーツ姿で勝利を誓った。

　会見に同席した、六島ジム枝川孝会長は「またもや京都にやってまいりました。この前は(向井寛史戦)簡単に負けたので、また、第2弾。向井よりはヤップの方がパンチはあるからね。向井は考えすぎるところがあるけど、こいつは天然のアホやから、1ラウンド目から飛ばしていきます。6ラウンドまでに決まらんかったら負けるでしょう。右のポケットには日本円で100万、左のポケットにはドルで100万分入れてラウンド帰ってくるときに見せていこうと思う。負けたらフィリピンに返す」と気合を入れた。