「勝つだけさ」とブローナー

　元世界3階級制覇王者エイドリアン・ブローナー(26=米)は3日(日本時間4日)、米国オハイオ州シンシナティのUSバンク・アリーナでカビブ・アラクベルディエフ(32=露)とのWBA世界スーパーライト級王座決定戦に臨む。勝てば4階級制覇となるブローナーだが、これまでの能弁さとは一転して無口を貫いている。

　地元での大舞台ということで試合前からノリノリかと思われたブローナーだが、1日に行われた会見では「インタビューには応じない、何も話さないと言ってきたとおりさ。ただ、ここに来てくれた人たちには感謝している。10月3日の夜、勝つだけさ」と最小限のコメントに留まった。舌禍の過去があるうえ6月にショーン・ポーター(米)に判定負けを喫しているとあってナーバスになっている様子だ。一方のアラクベルディエフも昨年4月にジェシー・バルガス(米)に敗れてWBA王座を失って以来の再起戦となる。バルガスが今年6月のティモシー・ブラッドリー(米)戦を前に王座を返上したため、1年半ぶりに返り咲きのチャンスが巡ってきたわけだ。「ここは彼(ブローナー)の地元で、彼にとっては最後のチャンスともいえる試合。神経質になっているのだろう。土曜日に何が起こるのか、彼は分かっているはずさ」とアラクベルディエフは自信を口にしている。戦績はブローナーが33戦30勝(22KO)2敗1無効試合、アラクベルディエフが20戦19勝(9KO)1敗。セミではIBF世界スーパーフェザー級王者ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)がエドナー・チェリー(バハマ/米)を相手に、今年6月に獲得した王座の初防衛戦に臨むことになっている。