黒木、復帰戦を飾る!!

　今年3月、WBC世界ミニマム級王者オーレドン・シッサマーチャイ(タイ)に挑んだ黒木健孝(ヤマグチ土浦)は、11回に世界王者からダウンを奪い善戦するも判定で惜敗。世界戦敗戦から約3ヶ月、"土浦の孫悟空"が再び世界最強の座を目指すべく1日、後楽園ホールのリングに帰ってきた!!

　3回TKO勝利で復帰戦を飾った黒木は、試合後に笑顔で会見。榎本戦を振り返った黒木は「課題として大降りに注意した。そしてショートで細かいパンチに持って行きたかったが、まだ自分の距離が分かってないですね。世界戦でも王者にパンチが当たらなかったですから。今回の榎本戦では左対策としてブンブン(東栄)とスパーを積んで来たから良い感じで試合に挑めましたね」と反省半分、復帰戦勝利に喜び半分と言ったところ。
　復帰戦に点数を付けたらと尋ねられ黒木は「70点位の出来。マイナス30点は大降りになったこと。それとワンツーをもらってしまったこと。でも勝てて良かった」と厳しい点数も笑顔を覗かせた。今後については「まだ(世界は)分かりません。どんなチャンスが巡って来るか。会長にお任せしています。が、今の状況では前と同じ。1〜2戦は本当の意味でキャリアになる試合をしたい」と世界への距離を分析していた。
　最後に黒木は「もう一度会長、コーチと三人四脚で世界を目指します。応援お願いします」とファンにメッセージを送ってくれた。
　再起戦をTKOで勝利した“土浦の孫悟空”黒木健孝は、もう一度世界最高峰の座を目指し、笑顔でスタートを切った。