バルデスがアバロスに勝つ

　WBO世界フェザー級2位でWBC10位、IBFでも12位にランクされるオスカル・バルデス(24=メキシコ)は11日(日本時間12日)、米国ネバダ州ラスベガスのザ・コスモポリタンでIBF世界スーパーバンタム級8位のクリス・アバロス(25=米)と対戦、5回1分17秒TKO勝ちを収めた。

　3回にダウンを奪って圧倒的優位に立ったバルデスは、続く4回にもアバロスを攻めたて、さらに5回も攻撃の手を緩めずにレフェリー・ストップに持ち込んだ。08年北京、12年ロンドン五輪に連続出場した実績を持つバルデスは、これでプロ転向後17戦全勝(15KO)。一方、今年2月にカール・フランプトン(英)の持つIBF世界スーパーバンタム級王座に挑んで5回TKO負けを喫しているアバロスは、再起戦を挟んでの敗北となった。30戦26勝(19KO)4敗。
　前座ではジェシー・ハート(米)対アーロン・プライア―・ジュニア(米)の2世対決が行われ、ハートが9回TKO勝ちを収めている。元ミドル級世界ランカーを父に持つハートはNABO北米、USBA全米スーパーミドル級王座の初防衛に成功した。殿堂入りも果たしている元世界スーパーライト級王者の息子プライアーは29戦19勝(12KO)9敗1分。また、この日は12年ロンドン五輪ライトヘビー級金メダリストのイーゴリー・メホンツェフ(露)も登場、ジャクソン・ジュニア・ドス・サントス(ブラジル)に8回判定勝ちを収めた。 メホンツェフは6回にダウンを喫するなど危ない場面もあったが、77対73、77対74(二者)の判定をものにした。10戦全勝(7KO)。ジャクソン・ジュニアは22戦18勝(16KO)4敗。