親子王者狙うジャクソン

　80年代から90年代にかけてスーパーウェルター級とミドル級の2階級を制覇した元世界王者ジュリアン・ジャクソン(バージン諸島)の息子、ジュリアス・ジャクソン(28)が10月6日、米国ワシントン州シェルトンでホセ・ウスカテギ(24=メキシコ)と対戦する。ジャクソンはスーパーミドル級5位にランクされており、7位のウスカテギに勝てばジェームス・デゲール(英)への指名挑戦権を手にすることになる。

　父ジャクソンは常にスリリングな試合を提供した強打者で、61戦55勝(49KO)6敗の戦績を残して98年に引退した。息子のジュリアスとジョン(26)はともに08年の北京五輪に出場後にプロに転向。ともに世界ランクに名を連ねている。弟のジョンは昨年6月、現WBO王者アンディ・リー(英)に逆転の5回KO負けを喫したが、その後は2連勝と復調している。今回、試合に出場するのは兄のジュリアスで、ここまで19戦全勝(15KO)をマークしている。相手のウスカテギも24戦23勝(19KO)1敗の強打者で、昨年6月にマット・コロボフ(露/米)には敗れたが、今年2月に再起している。ジャクソンが親子世界王者への挑戦切符を手にするか注目される。