自信に満ちている

　WBAアジアミニマム級王者で、6月に日本デビュー戦を3RKOで飾った加納陸(17=大成)と、加納とともに海外デビューし、将来を期待されていたが2月に惜しくも旅立った、服部海斗(享年17)の兄で同じく6月に熊本の本田フィットネスジムから大成ジムに移籍1戦目を判定で勝利した服部力斗(20=大成)の次戦発表会見が12日、三田市内の大成ジムで行われた。

　会見の冒頭、大成ジム丸元大成会長は「暑い中お集まりいただきありがとうございます。次戦の発表をします。加納陸は9月27日に行われるWBA世界フライ級王者の井岡一翔選手の防衛戦の前座で三河ジムの松井謙太選手(20)とライトフライ級契約で6回戦をします。国内最年少で世界チャンピオンという目標もありますし、世界戦の大舞台を経験してもらって良い内容で勝って次につなげてもらいたいですね。服部力斗は10月9日の風間ジムの興行で真正ジムの前田尊明選手(32)と4回戦を行います。来年には日本か東洋のランカーとやらせたい意向もあるので頑張ってもらいたいと思います」と次戦を発表した。
　「二人とも自信に満ちています、それは練習量だと思います。しっかりした良い内容で勝って次につなげていきたい。まあ、先のことを言い過ぎると足元をすくわれますのでとりあえず次戦、しっかり勝ってもらいたい」と期待を寄せた。

　加納は「しっかり勝って次につなげていきたい、それだけですね。国内最年少で王者になる目標もありますが、一戦一戦、しっかり勝って現実的にベルトに手の届くところまで早く行きたいと思います」と夢を語ると「初めての日本人選手との対戦ですが、どんな戦い方をするのか楽しみです。デビュー戦の時のような感じですね。相手の選手は特に気にしていない。自分のボクシングをするだけです」と自信をみせた。

　続いて服部は「早く次戦がしたかったので、決めていただき嬉しく思います。今の僕は自信に満ちています。こっち(三田市)に7月に引越しして、毎日練習している中で自分が日々強くなってきているのを実感するし、来年には日本か東洋のランカーとやらせてもらえると聞いているので、それに向けて頑張るだけです」と気持ちを新たにした。