石田「誇りに思う」

　現役生活15年、海外を転戦し、WBA世界暫定スーパーウェルター級王者に登り詰めた石田順裕(39=グリーンツダ)が19日、所属するグリーンツダで引退会見を行った。

　石田は「4月30日の日本タイトルマッチ前には勝っても負けても引退を決意していました。長いボクシング人生、アメリカでゴールデンボーイ(プロモーション)と契約して試合をしたり、日本に帰ってきてヘビー級にチェレンジさせてもらったり、普通のボクサーが経験できないようなことをしてきたことは誇りに思います」と挨拶。
　今後については「8月2日にグリーンツダの興行で引退エキシビションマッチをさせてもらいます。次のステージへ行っても楽しくやりたいと思います。出身地の寝屋川市でボクシングジムを開く予定です。最初はアマチュアジムですが、グリーンツダの選手にもアドバイスをしていけたらいいと思っています」と後進の指導にあたる予定。
　石田の引退エキシビションマッチは、元OPBF、日本スーパーウェルター級チャンピオンのクレイジー・キム氏とのラストファイトが予定されている。

　グリーンツダジムの本石昌也会長は「石田選手とは同じ歳ですし、海外で戦って日本人が苦労している中、堂々と戦っていた。現役の最後に一緒に戦えたことを感謝しています。今後は、また一緒に何かできると思うのでグリーンツダのOBとして頑張っていって欲しいと思います」と会見を締めた。

◽️生涯成績
40戦27勝(11KO)11敗(1KO)2分
日本スーパーウェルター級王者
東洋太平洋スーパーウェルター級王者
WBA世界暫定スーパーウェルター級王者