大尊が細川を倒した。

　大阪市内の六島ジムで16日、日本スーパーウェルター級1位の細川貴之(30)と日本ミドル級7位の前原大尊・康輝(22)の次戦発表会見が行われそれぞれ、意気込みを語った。
　試合は8月2日、大阪府立体育会館。

　会見の冒頭、六島ジム枝川孝会長は「8月2日に大阪府立体育会館で細川と大尊の試合をします。細川はチャンピオンの野中(悠樹)選手が盲腸の手術をしたから、ノンタイトルで韓国王者の梁正勲と戦います。細川は昨日、大尊とスパーリングしてダウンをしとるからメインにするかは考える。大尊はまだ対戦相手が決まっていないけどええのをあてるつもりです。2人ともこの試合を勝って11月に予定している試合でタイトルを狙わせたい」と意気込んだ。

　細川は「5月に子供も生まれて、昨日大尊に倒されて目が覚めました。試合一ヶ月前からはジムの寮に泊まり込んで気合を入れます」と後輩の喝が効いた様子。「僕、スパーリングで倒されたことなかったんですよ。しかも後輩にやられたんでホンマに目が覚めました。しっかり調整してまたどこかのタイトルを狙いにいきたい」とふんどしを締めなおした。

　続いて前原は「8月の試合は対戦相手がまだ未定ですけど。場所と日時が決まったので相手は関係なく、会長とトレーナーと作り上げてきたものを試して、11月につなげたい」と先を見据えた。
　先輩をダウンさせたことについては「これが、細川さんの良いきっかけになれば嬉しいです。実戦ではずっと細川さんとやらせてもらっていますし、恩返しというか、しっかり上に行けるように一緒にこれからも切磋琢磨できたら良いです」と謙遜したコメントを残した。

　会見の最後に枝川会長から「今回、ボクシング関係では3例目のLINEスタンプを製作したので、これも合わせて発表します。細川がお世話になっているデザイン会社の社長さんが作ってくれました。こうやってなんでも試していきますのでよろしくお願いします」と会長ソックリのスタンプを披露。
　すでに強面会長をコミカルに描いたスタンプは発売済み。これから選手、トレーナー陣11名をモチーフにしたスタンプも随時発売予定。