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スーパーウェルター級とミドル級の2階級を制覇した実績を持つ「マラビジャ」(驚異の男)、セルヒオ・マルチネス(40=亜)が13日(日本時間14日)、米国ニューヨーク州カナストータで開催中の国際ボクシング名誉の殿堂(IBHOF)式典において「引退する」と発表した。
セルヒオ•マルチネス
マルチネスは「ハロー、エブリバディ」と話し始めたマルチネスは、サッカーからボクシングに転じた20年前にサポートしてくれた伯父のリューベン氏やガブリエル・サルミエント・トレーナー、アドバイザーのサンプソン・リューコビッツ氏やルー・ディベラ・プロモーターらの名前を挙げて感謝の意を表した。最後には「ボクシングと出会えたこと、ボクシングによって今日があることに感謝している。世界中のファンに感謝している」と話した。そして「これで引退する」とコメントした。
セルヒオ•マルチネス
マルチネスは97年にプロデビューし、自国アルゼンチンをはじめスペイン、英国などで試合を重ねたが大きなチャンスに恵まれず、07年にホームを米国に移した。前後してディベラ・プロモーターと提携して成功を収めることになった。08年にWBCのスーパーウェルター級暫定王座を獲得し、10年にはケリー・パブリック(米)を下してミドル級も制覇。初防衛戦ではポール・ウィリアムス(米)を左フック一発で戦慄的な2回KOに屠り、V2戦ではセルゲイ・ジンジルク(ウクライナ)から5度のダウンを奪うなど一時はパウンド・フォー・パウンドの上位に名を連ねるほどだった。本人の望まぬかたちでWBCからダイヤモンド王者に格上げされたあと、12年9月にはフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)を大差の判定で下して王座奪還。しかし、この試合で最終回にダウンを喫した際に膝を痛め、これが原因で戦線離脱することになった。ラスト・ファイトは昨年6月のミゲール・コット(プエルトリコ)戦で、4度のダウンを喫して10回TKO負け、WBCミドル級王座を失った。強打と技巧を兼備したサウスポーのボクサーファイター型で、通算戦績は56戦51勝(28KO)3敗2分。