「準備は万端」とウォータース

　WBA世界フェザー級スーパー王者のニコラス・ウォータース(29=ジャマイカ)の4度目の防衛戦が13日(日本時間14日)、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)のサブアリーナ、「ザ・シアター」で行われる。試合を2日後に控えた11日、ウォータースは挑戦者の同級7位ミゲール・マリアガ(28=コロンビア)とともに記者会見に臨んだ。

　昨年10月、5階級制覇王者ノニト・ドネア(比/米)から2度のダウンを奪ってフェザー級最強を印象づけたウォータースは、本来ならば3月に防衛戦を行う予定だったが、自身の体調不良でキャンセル。そのため、これがドネア戦以来8ヵ月ぶりのリングとなる。08年の北京五輪の大陸予選でマリアガに14対9のポイント負けを喫しているが、「試合のことも相手のことも覚えていない。それにプロとアマは違う」と、ウォータースは過去を気にした様子はみられなかった。この日の会見では「いい試合になるだろう。準備は万端だ。彼も戦う用意ができていることを願っている」と、余裕ともとれるコメントを発した。これに対しマリアガも「準備はできているさ。気力が漲っているよ。ウォータースも万全らしいが、私はこのタイトルを国に持ち帰るよ」と、負けてはいない。25戦全勝(21KO)のウォータースと20戦全勝(18KO)のマリアガ。実績や知名度で勝るウォータースが9対1のオッズで有利と出ているが、いずれにしてもKO決着は必至とみられている。