品川区の誇り!!

　先月6日の世界戦で10度目の防衛に成功したWBA世界Sフェザー級王者・内山高志(35)と、同じく初防衛をはたしたWBA世界Lフライ級王者・田口良一(28)が3日、所属するワタナベジムがある東京・品川区役所を訪れ、濱野健区長に防衛の報告をした。玄関前では大勢の職員が出迎え、両王者には花束が渡された。

　内山は3度目、田口は2度目の同区役所訪問とあって、再会した濱野区長とはボクシング談義で盛り上がった。「内山選手はとにかく謙虚。以前もらったグローブを見るたびにその事の大切さを感じる。日本史上に残るボクサーになってもらいたい。田口選手はとてもボクシングをする様には見えない。女性にもてるでしょう」と言葉をかけ、内山と田口をを品川区の誇りと称えた。

　内山は先週の27日に左ひじの遊離軟骨除去の内視鏡手術を行い土曜日に退院したばかりだが、術後の経過は良好で問題がなければ今月中旬以降には本格始動をしたいと希望。3泊4日の入院は久しぶりにゆっくりとできたらしいが、練習の虫は「あまり練習をしていないと何か体に悪いものが溜まっていそう。左を思い切り打つのが楽しみ」と早くも体がうずいているようだ。田口とも次戦については全くの未定とし、内山は肘の様子を見ながら会長と相談して決めたいと話した。

　区長との歓談後、渡辺均会長は亀田興毅との防衛戦が予定されているWBA世界Sフライ級王者・河野公平(34)の話題にもおよび、海外で流された7月24日の米国開催は「こちらには(話が)来ていない」と否定。明日、なんらかの発表を行うとした。