山口、圧巻の初防衛!

　18日、後楽園ホールで行われた東洋太平洋女子スーパーフライ級王者・山口直子(白井具志堅)の初防衛戦は、山口が挑戦者同級3位ジョミシン・ゴーキャットジム(タイ)を3回1分30秒TKOで破る、圧巻のKO防衛となった。
　この試合、挑戦者のジョミシンはタイトルマッチでありながら、前日に行われた計量で約2Kgのウェイトオーバーの大失態を犯し、例え挑戦者が勝利してもタイトルの移動がない変則マッチとなった。

　試合後の会見で「許せなかった。私も減量はキツイのに…」と語った山口は、1〜2回こそ怒りを抑える動きとなったが、3回には左ボディからの右ストレートでダウンを奪い、立ち上がるジョミシンにラッシュで襲いかかりレフェリーストップを呼び込んだ。

「初めはちょっと堅かった。負ける気はしなかったが、ウェイトオーバーの怒りを上手くコントロールできなかった。最後は思い切りいけて良かった」と試合後の山口。さらに「まだまだ上があるが、今は決められた試合をするだけ。世界へのプランも今はない」と話した。が、昨日の世界王者・天海ツナミの防衛戦について聞かれると「チャンスがあれば戦ってみたい。面白い試合になると思う」と語り、静かなる闘志を覗かせた。