内山、KO初防衛!!

　6100人の大観衆が集まった、17日のさいたまスーパーアリーナ。KOダイナマイト、WBA世界Sフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)が、初防衛戦で6ラウンドTKO勝ちを収め、ファンの期待にこたえた。

　試合後の記者会見に、ホッとした表情で現れたV1王者とワタナベジム会長が、落ち着いた表情で試合を振り返った。
　「初防衛戦は意識せず、いつもと同じように戦った」という王者。「KOはあまり意識はしてなかった。身長差対策が十分出来ていたので、やり辛くはなかった。右ボディでガードを下げさせて、右ストレートを狙っていた。ボディを嫌がっていたので、予想通りの展開になった」と振り返り、「挑戦者の右アッパーなど切れのあるパンチを警戒して、容易には行かないように注意した」と明かした。それでも「この階級には強いやつがいっぱいいる。パンチの精度を上げて、コンパクトに相手をつめるようにしたい」と今後の課題も口にした。

　同席したワタナベジム渡辺会長は今後について、「9月ぐらいには次の試合をさせたい。」と話し、暫定王者ジョージ・ソリス(メキシコ)の動向にも関心を示した。

　ベネズエラからの挑戦者グラナドスは、レフリーストップのタイミングに関して、「自分は立ち上がって、まだ戦いを続けるつもりだった」と悔しさを見せた。試合が決まったパンチに関して「ガードを下げたところで長めの右フックをもらった」と話し、試合に関して「(自身の)力の入ったパンチが入らなかった。(王者は)ディフェンスが上手かった」と振り返った。今回の対戦に関して、「王者内山にチャンスをもらえたことを感謝している。機会があれば、また来日したい」と話した。