互いに「印象はない」と牽制

　初防衛戦を明日に控えたWBA世界ライトフライ級王者の田口良一(ワタナベ)と挑戦者でランキング14位のクワンタイ・シスモーゼン(タイ)が5日、都内のJBC事務局で調印式と前日計量を終えた。
　調印式では明日の試合を放送するテレビ東京の質問に答えた両者。互いに「特に相手の印象はない」と牽制しあった。

■前日計量結果
田口良一(ワタナベ)
体温:36.8℃
脈拍:72/min
血圧:150/66mm/Hg
体重:48.9kg

■前日計量結果
クワンタイ・シスモーゼン(タイ)
体温:36.7℃
脈拍:56/min
血圧:128/64mm/Hg
体重:48.8kg

　計量を一回でクリアした田口は「デニーズでキウイジュースを飲みます。やっと飲めるし食べられるので嬉しい」と通常よりもやや早めとなった4週間前からの体重調整に余裕の表情を見せ、明日の試合に話が及ぶと「タフでパンチのある選手なので警戒して慎重に戦いたい。みなさんに喜んでもらえる試合をしてKOで勝ちたい。絶対に勝ってやる」と静かに闘志を燃やした。

　ミニマム級に続いて二階級制覇が懸かっている挑戦者のクワンタイは「向こうが前に出てくるのならこっちも前に出るのみ」と真っ向勝負を要求した。敗れはしたが、一度挑戦した世界三階級王者の井岡一翔(井岡)と明日拳を交える田口を比較し「井岡はゆっくりとしたリズムからシャープな攻撃をしてきた。田口はスピードと手数の選手。田口の方がやり易い」と日本人相手のリベンジを誓った。

　今回、タイでの調整がうまくいったというクワンタイは計量後は終始笑顔で、リンゴをかじりながら記念撮影にも応えた。