元M級王者フルマー氏

　1950年代に世界ミドル級王座を2度獲得するなど活躍したジーン・フルマー氏(米)が27日、死去した。83歳だった。

　フルマー氏は米国ユタ州出身で、51年6月にプロデビュー。173センチとミドル級にしては小柄だったが、「サイクロン」の異名を持つ攻撃型で、タフネスにも定評があった。57年1月にはシュガー・レイ・ロビンソン(米)に15回判定勝ちを収めて世界ミドル級王者になった。このときは4ヵ月後の再戦で5回KO負けを喫して短命に終わったが、59年8月に返り咲き。今度は7度の防衛を果たした。戦績は64戦55勝(24KO)6敗3分。