内山、グラナドス問題なし

　17日、さいたまスーパーアリーナで開催される五大メインイベント。WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチを戦う王者・内山高志(ワタナベ)、アンヘル・グラナドス(ベネズエラ)の両者が13日、都内で予備検診を行った。両者ともに検診に問題はなく、検診後、両者は会見を開いた。

■WBA世界Sフェザー級王者
内山高志(ワタナベ)
身長:172.3cm
血圧:114/77
体温:36.3℃


　検診後、内山が初防衛戦に向けて記者の質問に答えた。グラナドスの印象を尋ねられ「大きかった。顔が意外と小さいね。でも想像通りかな。表情は余り見てないが、ベルトを獲りにきたなと感じた。リーチ差はもっとあると思ったが。特に気にしていない」と約12cmのリーチにも問題はない様子。試合のイメージについて内山は「いつもより当てずらいかな。その程度の感覚。やってきたことをやるだけ。早く試合をしたい。(守る立場になって)ただ勝つだけ!」と力強く語った。ここで渡辺会長は「内山は良く仕上がっている。良い試合になる。内山の強さをハッキリと分かってもらえる試合をしたい」と、愛弟子の仕上がりに目を細めた。
　最後に意気込みを求められ「王者になって初の防衛戦。シッカリ勝って自分のボクシングを見て欲しい。チャンスがあればKOを狙いたい。安定したボクシングをします」と内山。決戦を目前に控え、既に準備万全といったところか。

■WBA世界同級13位
アンヘル・グラナドス(ベネズエラ)
身長:185cm
血圧:141/88
体温:36.7℃


　内山に続き会見を行ったグラナドスは、王者の印象を尋ねられ「内山は良く練習し、準備が整っていると思う。やはり身長差、リーチ差を活かして戦う」とリーチ差を武器にするとコメント。王者に怖さはないかと聞かれ「内山は強いだろうが怖くない。勝ってベルトをベネズエラに持ち帰る。ボクシングをし、テクニックを見せ、強打を打ち込む!当日は良い試合になるだろう」とタイトル奪取に意欲を見せた。

　内山初防衛戦まであと4日。さいたまスーパーアリーナで、内山は王者としてその存在感を増す重厚なボクシングでグラナドスを迎え打つ!!