タイで世界奪取を目指す

■花形 進会長
□タイでの挑戦。不安な部分は?
花形「暑さ、移動に不安があるよ。こっちは挑戦者で選ばれて行くから。あとは思いっ切り行くだけ。日本王座を獲られてるのに世界挑戦が出来るのは大きなチャンスだからな。持てる力を出して戦うだけ。判定を考えず1Rから勝負を懸けてペースを握らないと。大方の予想では木村不利だからな(笑。でも、どこかで勝負を懸けないと駄目。木村には一発がある。判定を考えず勝負を挑むよ!!」

□木村選手に秘策は授けていますか?
花形「木村は右も左も一発がある。これまでのKO勝ちは全て一発で勝っている。今、木村にはミットもバックも思い切り打たせてる。空振りとかして後半戦になって疲れが出るが。後先を考えてたら駄目だからな。一発を狙う。タイトルマッチは勝たないと意味が無い。それに今まで日本人がタイで世界王者に挑戦して勝った選手はいないし。俺もチャチャイにタイで負けてるし。木村には俺の分も頑張ってもらうよ!!花形スペシャルを炸裂させるから!!」

■WBA世界同級12位
木村 章司(花形)
□世界挑戦の意気込みを
木村「偉大な王者。僕は日本王座を獲られているのにチャンスをもらった。ここはもう思いっ切り行くだけ。重要なのは日本を獲られ、遠ざかった道程と思った世界戦が実現した事。この試合を組んでくれた花形会長の感謝の意味を込めて本当に思いっ切り戦います。大変な試合なのは百も承知、開き直って戦います。テーマは“プライドを捨て思いっ切り”です。開き直るしかないですね(笑。世界戦は勝たないと意味が無い。判定でもKOでも負ければただ世界戦をやった人で終わりですから。それに判定は100%考えて無い。倒れる覚悟です!!」

□世界戦に向け作戦は?
木村「細かい事が通用するとは思ってません。僕がやって来た14年間のボクシングの総決算。今まで僕が倒してきたパンチを出せるかどうか。王者は穴が少ない選手。僕の今までの良い所を出せないと勝てない。一瞬のスキを見逃さず、そのスキを思いっ切り突く事。思い切った行動で勝機が見えてくる。負けたら意味が無い。危険ゾーンに入れるかどうか。入れれば相手のパンチをもらう危険もあるが、僕のパンチが当たる事もありますから。ひょっとしたらを狙います!!」

□ファンにメッセージを!!
木村「本当に14年間応援して頂いたファンには日本タイトルを獲られて失望させてしまった。皆さんが応援してくれた気持ち、14年間の想いをタイで爆発させます!テンション上げて戦います!!日本で楽しみに待っていて下さい」

　敵地での挑戦は当然不利ではあるが、不屈の闘志でWBA世界フライ級王者となった木村の恩師である花形進会長が帯同し、王者プーンサワットに挑む。花形会長は如何なる秘策を木村に授けるのか。
　世界初挑戦を目前に控えた今回のインタビューでは、奇しくも花形会長、木村章司とも「思いっきり」との言葉が重なった。絶対王者のプーンサワットに、花形&木村の「思いっきり」が、予想を上回る何かを繰り広げてくれることに期待したい。
　師弟コンビの"花形スペシャル"が、世界王座を奪い取る!!