木村、敵地タイへ!

　微笑みの国で知られるタイ王国の首都バンコクの北東に位置するマハーサラカーム県(バスで8時間)で開催されるWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ。挑戦者で同級12位の木村章司(花形)は、2階級制覇(バンタム・Sバンタム)の王者プーンサワットの3度目の防衛を阻止できるのか。

　今年1月に東京ビッグサイトで細野悟(大橋)を挑戦者に向かえ、判定2-0(114-114,115-113,117-113)で2度目の防衛に成功した王者プーンサワット。対戦した細野は試合後の会見で「手ごたえのあるパンチもあった。カウンターを狙ったが、当てさせてもらえなかった」と試合を振り返った。
　同席した大橋会長は「階級を下げての挑戦で、パンチ力もスタミナもダウンしていた」と一縷の望みに掛けたがベルトに届かなかったことを明かした。
　ムエタイ出身とあって、首の力が強く、経験も豊富でスタミナとパンチ力共に一級品と評価の高い絶対王者に、不利を承知で挑むアウェーでの戦い。ディフェンスに定評のある木村。王者のパンチをかわして「花形スペシャル」左フックが炸裂するのを期待したい。