レベコ余裕の表情

　大阪府立体育会館で開催されるWBA世界フライ級タイトルマッチ。3階級制覇を目指す同級3位、井岡一翔(25=井岡)の挑戦を受けるアルゼンチンのV8王者ファン・カルロス・レベコ(31)が17日、井岡ジムで練習を公開した。
　昨夜から始まった2015年春の大坂の陣。第二弾は4月22日。

　来日から既に1週間経つレベコは「時差も12時間あるので、体を慣らしたくて計画的に来た。体重もあと2.5kg落とすだけなので問題ない」と順調な仕上がりを強調した。「井岡は素晴らしいチャンピオンだし、油断はしていない。特に右のストレートを警戒している」と挑戦者の井岡を評した。プロ37戦目を迎えるベテランは「良い試合を見せるので日本のファンには試合を楽しみにしておいて欲しい」と5日後に迫った決戦に気合十分の様子で練習に向かった。

　練習はロープを5R飛び、バック打ちを2R、ミット打ちを2R、さらにバックを3R打ち込み切り上げた。一発一発、パンチの軌道を確かめるように丁寧に打ち込んだレベコは笑顔でジムをあとにした。

　練習を見守った井岡会長は「まあ、今日の練習は体重の調整だけやから参考にはならんけど、バランスもええし、王者で8度も防衛してるんやからな。一翔には距離を取る練習はさせとる。お互い右のボディアッパーが得意やからそれで決まるんちゃうかな。ええ試合になるやろ」と笑顔で自信をみせた。

　ボクシングの技術担当トレーナーのアリアスは「アルゼンチンで158Rのスパーリングを10週間でこなしてきた。問題なく計画的にきている。当日は楽しみにしてくれ」と自信を見せると、フィジカルを担当しているヒメネストレーナーは「36戦戦っている中で一番の出来だと思う。V8している王者だし、日本は2度目の来日だから心配していない」と王者の出来に太鼓判を押した。

　レベコvs一翔、ファン待望の決戦まであと5日。